「送料無料」を考えよう

ここ数日、宅配事業者さんがとても大変なことになっているという報道が目につきます。これは、少し前から言われ始めていたのですが、ネット通販の伸びによって宅配便の物量の増加が甚だしく、現場のドライバーの人手不足のためにサービスの維持が難しくなっているということのようです。

「宅配」は消費者に商品を届けるためにとても重要なインフラです。ネット通販は社会にとっても欠くことができないサービスになっており、まだまだ伸びると予測されています。その要の部分がへたるということはネット通販の未来にもかかわることです。

我が家には毎日のように宅配便が届くので、このような報道を見ると「ゴメンナサイ」と思ってしまいます。数年前、深夜に東名高速を車で移動していたときに、クロネコヤマトの大型のトラックが何台も行きかうのに遭遇し、この人たちがネット通販を支えているんだなとジワジワと感動したのを思い出しました。

宅配事業の業界では様々な工夫や改善に取り組んでいると思いますが、劇的によくなるイノベーションが出てくるまでは、消費者の側でも少し考えてみることが必要なのはないでしょうか?

1.送料無料のこと

ネット通販では、「送料無料」というコピーが最強のコピーの一つです。消費者はとにかく少しでも安くというのを求めがちです。商品代金で差別化できないのなら送料で差別化なのかもしれませんが、宅配便のトラックの燃料やドライバーの人件費はどこかで誰かが負担しないといけない。「タダ(無料)」ではないということです。誰かがこの負担をしないとならない。もちろん無駄なく効率的に安価にサービスを提供するのは企業の使命でもありますが、一定を越えると持続不可能になってしまいます。

私は普段「送料無料」の言葉は気にしないようにしています。「あと○○円で送料無料」となっても必要なものだけを買います。また、どれぐらい寄与できるかは分かりませんが、できるだけ近い事業者から買うようにもしています。トラック何台も乗り継いでくるよりもすぐ近くから配送されるほうがいいんじゃないかと思いますが、このあたり物流の方にお話しを聞いてみたいです。

2.すぐ届くということ

「明日届く」から「「今日届く」そして「1時間で届く」とどんどん配送されるまでの時間が短くなっています。便利は便利なんですが、そこまで切迫して入手しなければならないものばかりではありません。もう少しゆっくりでもいいと思います。特別に早くほしいときはその分、特急分の料金の上乗せを受け入れる気持ちが必要だと思います。実際、他のサービスでは特急料金の上乗せは当たり前になっています。

3.いつでも何度でも配達してもらえるということ

再配達が大変負担になっているようです。我が家でもしょっちゅう再配達をお願いしており、耳が痛いです。高齢の母は在宅していることが多いのですが、耳が遠いので宅配のドライバーさんが来たことに気が付かないということがよくあります。気が付くと不在票がはいっていたということがよくあります。宅配ボックスを備えることを考えなきゃですね。

なんでも安くて便利なのはいいのですが、過剰なサービスを求めることで、そこで働く人の体や生活を壊しているかもしれないということは、そしてその結果そのサービスが継続できないとしたら、それはサービスを受ける側も少し思いをはせることも必要なのではないでしょうか。